余市マイウイスキーづくり(一日目)2

さて、製造工程の見学・体験を終えたら最後に清掃業務。麦汁を作っていた糖化釜の内部を掃除します。糖化釜で出た麦のカスを釜から出して、また次の日も使えるようにキレイにします。
下にカスのようなものがたまっています。

長靴に履き替えゴム手袋をして、ワイパーでカスを釜から出します。もちろん先ほど下手くそな絵で説明したプロペラのようなものは止まっています。動いてたら危険です。釜の内部には穴が2ヶ所開いていて、そこにカスを投げ込む感じです。釜の内部は思った以上に暑い!まるでサウナのようです。匂いも麦の香りが充満して、なかなかの重労働。これをスタッフ一人で毎日行い、15分から20分で終わらせるようです。すごいなぁ。
清掃も終わったら作業は終了、その後なんと、工場の正門上にあるVIPルームを見学することができました。
正門上にある部屋。

窓からの眺め。工場内が見下ろせます。

この部屋は、ニッカの創業者竹鶴政孝が大事なお客様しか通させなかったという、貴重なVIPルームらしいです。写真が小さくてわかりにくいと思いますが、暖炉の上にはヨーロッパなどでよく見かける紋章のようなものが記されています。が、よく見るととても日本的にアレンジされています。2匹の獅子が向かい合っていると思いきや、獅子ではなくこま犬。2匹のこま犬の間は市松模様。さらにその上には兜の絵が。これは竹鶴の生家の広島に関係しているようです。
さて次はシングルカスク(一つの樽で熟成されたウイスキー)のテイスティング体験。母はやっと飲めると意気揚々。さすがです。
A:フルーティ&リッチ
B:ピーティ&ソルテ
C:シェリー&スイート
D:ソフト&ドライ
E:ウッディ&バニラ

と、それぞれの名前を書いたわけですが、正直ウイスキーがわからない私にはちんぷんかんぷん。AとDが活性樽だということはかろうじてわかりましたが・・・。活性樽とは、2度使い終わった樽を再利用した樽のことで、活性樽を使って熟成させると新樽のウイスキーに比べて味がやや薄め(ソフト)になるようです。色もなんとなく薄め。ウイスキーの苦手な私はこちらの方が飲みやすい。ちなみにBはリメイドバーボン樽、Eは新樽になります。今回自分達で詰める樽は新樽になるのでEのウッディ&バニラになるそうです。
左がCのシェリー&スイート(シェリー樽)、右がDのソフト&ドライ(活性樽)
色が違うのがわかりますか?

何種類かのウイスキーを混ぜてブレンドし、自分好みの割り方を追求するのもよいみたい。まあ私の場合はブレンドで楽しむまでいきませんでしたが・・・。
さて、ようやく夕食です〜♪
かなり豪勢なお食事。どれも美味!
(お皿取って写真写せばよかったなぁ。失敗)

感動的なのはイクラがなんとご飯にかけ放題。目の前にイクラが入ったどんぶりが置かれ、はいどうぞ、という感じ。すごい!(* ̄∇ ̄)b~♪
そして母が何より喜んだのはやはりウイスキーの飲み放題。ウイスキーの飲めない人はビールもありーので、なかなか宴会も盛り上がり。
最後に工場内にある竹鶴政孝とリタの住んでいた家を見学。工場外にあったものを内部に移築したそうです。一般では入れない奥の方も見ることができ、政孝とリタの生活が目に浮かぶよう。仲がよかったんだろうなぁ(羨)。
その後ホテルまでバスで送迎してもらい、ようやく第一日目終了。明日はいよいよ樽詰めです。

ニッカウイスキーHP
NIKKA WHISKY
※語句の意味はニッカウイスキーのガイドブックを参考にさせてもらいました。