ROOKIES/森田まさのり

ドラマ化、そして映画化と続いてまさに人気絶頂のROOKIESでありますが、知人に漫画の方が面白いというご指摘をもらいまして、早速読んでみました。

ROOKIES (1) (ジャンプ・コミックス)

ROOKIES (1) (ジャンプ・コミックス)

ROOKIES 24 (ジャンプコミックス)

ROOKIES 24 (ジャンプコミックス)

全24巻、98年から03年まで「週刊少年ジャンプ」で連載。今漫画の後ろを見たら、24巻目は2008年第14刷発行と記載されています。さすがドラマ効果?漫画の最後の巻がこんなにたくさん重刷されてるなんてめったにないですよね。すごいなぁ。
新任教師・川藤幸一は超熱血教師。二子玉川学園の超悪ガキたちが集う野球部の顧問となり、なんとか夢を与えようと奮闘する。様々な苦難を越えながら成長していく野球部を描く。
純粋に漫画、面白かったです(映画よりも・・・)。ま、漫画を読んだ後で映画を見るとまた違うのでしょうけれど。ただ、やっぱり漫画の方が一人ひとりの個性が面白い。そして応援をしたくなる。映画だとどうも薄っぺらくて・・・あまり野球も好きそうに見えないし。というか上手に見えないし。
映画で言葉の語尾に「にゃー」とつける部員の一人・湯船。漫画じゃどんな風に描かれてるのかと思いきや、言ってないし!w「にゃー」って言ってるの打つときだけだし!それともあれですかね、ドラマの途中から言い出したとかなのかな。うーん。
にしてもやっぱり漫画はいいですね。一人ひとりのエピソードをちゃんとじっくり読めるし。愛着が湧いてくるし。私の疑問の高野連もちゃんとしてるし!w実際にこんな野球部あったら絶対に問題になるだろうと思ってたら案の定、漫画では問題になっていた。映画だとそんなことにはちっとも触れやしない。
そして主役の野球部であるニコガクだけではなく、相手チームのこともちゃんと触れてることが何より読んでて面白かったです。情熱なら誰にも負けないニコガクだけど、それは別にニコガクだけに限ったことじゃないんですよね。どの高校の野球部も必死に練習して、喧嘩や涙も笑いもある。ドラマがある。それなのに映画は、ニコガクが!ニコガクが!ってまるで、運動会でうちの子が!うちの子が!って言ってるホームビデオみたい。って映画を批判してばかりで申し訳ないんですけどね。ドラマでは違うのかもしれないけれど、見てないのでちょっと横に置いておきます。
ニコガクの野球部たち、そして他のニコガクの生徒、先生、そして対戦する相手チームにまで影響を与える熱血教師川藤ですが、なんだか読者にまでも影響を及ぼしそうなくらい魅力的で、読んでいて元気が湧いてくる作品でした。