ガマの油


本日映画1本目。昼ごろ。役所広司監督第一回作品。監督がそう支持したのか、撮影の好みなのかどうかはわからないが、全体的に色彩鮮やかな映画。ゆっくりまったり、ちょっとコメディ映画。
株のトレイダーをしている矢沢家の父(役所広司)は、儲けたお金で馬鹿でかいお城のような家に、息子の拓也(瑛太)と妻(小林聡美)の3人で住んでいる。ある日、拓也の友達の秋葉サブローが少年院から出所し行く当てがないということで、矢沢家で引き取ることとなる。少年院に迎えに行く拓也だったが、途中で交通事故に遭い死んでしまう。父は拓也の恋人に真実を告げることができず、拓也のフリをして電話に出続けるのだが・・・。
冒頭でも述べましたが、この映画の特色はなんといっても色彩の鮮やかさだと思う。色の使い方が上手で、見る方を楽しませてくれます。が、ちょっとのんびりしていて眠くなる・・・。決してつまらないというわけではないのですが、ゆっくり時間が過ぎていて丁寧といえば丁寧だけれど、気付けば途中うつらうつら・・・。物語の流れがそうなのであって、俳優たちの演技は好きです。拓也の恋人・光役の二階堂ふみやサブロー役の澤屋敷純一は、初映画デビューながらなかなかのできばえ。もちろん彼らに合わせた役でもあるとは思いますが、それでも見ていて面白い。
拓也の死を一人ひとりが乗り越えようとする姿。乗り越えようと思わなくても、生きているから乗り越えなければならない。それぞれが拓也を愛し、悲しみ、受け止めようとする姿にはちょっぴりホロリです。
映画で言っていました。人は二回死ぬそうです。一回目は肉体が、二回目は忘れられてしまったとき。だから人は死んでもその人を覚えている限り死なない。思っていれば見守っていてくれているのだそうです。私も大事な人をずっと覚えていたいです。
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