夢のはなし

悪夢を見るとその日はいいことがあると、どこかで聞いたことがあります。でも見た日はなんだか憂鬱だし、体調もなんだかすぐれなくて、いいことなんてちっともないじゃないかと心で愚痴っています。
私の仕事は映写技師です。といっても別に機械の名前を知っているとかすごいことができるわけではなく、ただ映写機を動かし終われば止める、いたって簡単な仕事です。がしかし、いくら昔よりも機械化が進んだからといって、私たち映写が映写機を動かさなければ映画は始まらず(当たり前か)、結構責任が重かったりもします。もちろん他の職業だって一様に責任はあるし、映写に限らないとは思うけれど。
私が悪夢を見るとき、それは映写の仕事に関して。「何時から始まる映画なのに、もう2分過ぎてる!!」とあわてて映写機に全速力で走って向かうけれど、一向に前に進まない。どうしよう!!!とか、映写機にゴミがついていてスクリーンに映っちゃってるよ!しかもエアダスでも吹き飛ばせないよ!!どうしよう!!!とか、もう悪夢の極みですね。
他の友人も、やはり映写の悪夢を見ることが多いようで、プリントをぐちゃぐちゃにしてしまう夢だとか、さかさまに写してしまう夢だとか見ているみたいです。やはり無意識にプレッシャーがかかっているのでしょうか。
一番からだを休める時間に悪夢なんてなんで見るんでしょうね。いらんことするなー!と言いたい気分です(誰に?)。バクがいるなら食べて欲しい気分。でも悪夢を見ることにきっとなんらかの効果ってあるんでしょうね。見ることで逆に嫌なことや圧力から逃れるというか、乗り越えるというか。
そういえば悪夢を見終わったあとに、せめて幸せな夢が少しでも見れたらと二度寝をしたところ、月に27万を稼ぐ会社員になる夢を見ました。27万ならいくら家賃に使ってー、あとは自由に使えるーラッキー♪で目が覚めました。27万ってリアルすぎ。せめて夢なら100万くらい稼いでのんびり優雅に暮らしてるところでもいいはずなのに。

結局、庶民は庶民なのです。しょんぼり。